足場工事の種類を完全解説|くさび式・単管・次世代足場の違いと選び方
建設現場の安全と効率を左右する足場工事。複数の種類が存在し、それぞれ異なる特徴とメリット・デメリットを持っています。本記事では、現在主流の「くさび式足場」「単管足場」「次世代足場」について、その構造・特徴・選び方を専門家視点で詳しく解説します
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足場工事の基礎知識

■ 足場工事とは何か
足場工事とは、建設現場において作業員の安全を確保し、効率的に工事を進めるために設置される仮設設備のことです。建地(垂直部材)や布地(水平部材)などのさまざまな材料を用いて、必要な通路や作業用床を組み上げます。建築工事、修繕工事、メンテナンス工事など、あらゆる建設現場で不可欠な存在となっています。
足場の選択は、工事の安全性・効率性・コストに直結する重要な決定です。現場の条件(建物の高さ、敷地面積、形状の複雑性など)を総合的に判断し、最適な足場を選定することが成功の鍵となります。
■ 足場工事が建設現場で重要な理由
建設業等において、高所からの墜落・転落による労働災害が多発していることから、足場からの墜落防止等の対策が強化されています。労働安全衛生規則では、足場の種類に応じて次の墜落防止措置が定められています。
安全性
重要性:高さ85cm以上の手すり、中さん等の安全装置を標準装備し、墜落・転落を防止
効率性
重要性:工期短縮や人員配置の最適化を実現し、プロジェクト全体の進行をスムーズに
コスト管理
重要性:足場選択により、施工費用や運搬コストを大幅に削減可能
くさび式足場の特徴と選び方
■ くさび式足場(くさび緊結式足場)の構造
くさび式足場は、部材の接続部分に「くさび」という金具をハンマーで打ち込んで組み立てる足場です。一定間隔で鋼管(鉄パイプ)を建地(支柱)として立て、そこに水平材や斜材を固定して組み上げます。
くさび式足場は、ハンマー1本で組み立てができるのが特徴です。また、設置や解体がかんたんで、施工費用を抑えやすいメリットもあります。国内で初めて開発されたくさび式足場の商品名にちなんで「ビケ足場」とも呼ばれています。
■ くさび式足場のメリット
■ くさび式足場のデメリット
ハンマーによる打撃音が発生するため、住宅密集地では近隣への配慮が必要です。岐阜市や愛知県など、住宅密集地での工事では、作業時間帯を調整することが重要になります。
また、隣接する建物との間にスペースが少ない場合は、設置が難しいことがあります。さらに、高さ45mを超える高層建築では使用できないため、中層以上のビル工事には不向きです。